はじめに
Padletは、教育機関やビジネスで広く使用されているオンラインコラボレーションツールです。
この記事では、Padletのセキュリティ認証と監査ログについて、最新の情報を基に詳細に調査します。
PadletのAI機能とプライバシー:入力データはAIに学習される?
近年、PadletではAIを使った画像生成やレシピ作成、アシスタント機能(Padlet TA)などが実装され、非常に便利になっています。
しかし、企業のセキュリティ担当者様が一番懸念するのは、『Padletに入力した社外秘のデータや個人情報が、AIの学習データとして二次利用(漏洩)される危険性はないか?』という点ではないでしょうか。
結論から言うと、この点については安心です。
Padletの公式プライバシーポリシーには、以下のように明記されています。
- AIの学習には一切使用しない: 外部のAIサービスプロバイダーと連携する際、ユーザーの個人データをAIの学習に使用することはありません。
- 安全なパートナーのみと提携: Padletと同じく厳格なログ保持ポリシーを持つAIパートナーとのみ提携している。
- 著作権の安全性: AI機能を使ってユーザーが作成したコンテンツの所有権を、Padlet側が主張することはない。
システムの規約上、『AIにデータが勝手に学習されて漏洩する』という危険性はクリアされていると考えて問題ありません。

ISMAP及びISMAP-LIUの登録有無
PadletはISMAP及びISMAP-LIUに登録されていません。
ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)への準拠状況
情報は不明。Padletの公式文書にはISMSに関する記載はありません。
ISO 27001の取得状況
PadletはGoogle Cloudでホストされており、Google CloudはISO 27001を取得しています。
ただし、Padlet自体がISO 27001を取得しているかは不明です。
ISO 27017の取得状況
Padletの公式文書にはISO 27017に関する記載はありません。
その他の認証取得状況
- SOC 2 Type 1: Padletは2023年1月時点でSOC 2 Type 1認証を取得しています。
- ST4S (Safer Technology 4 Schools) Australia: Padletの学校向け製品「Backpack」は、ST4S Product Badge Programに合格しています。
この情報は、2022年3月13日に最後に更新され、2023年1月時点でのPadletのSOC 2 Type 1認証状況を含んでいます。
監査ログの取得可否
PadletはSOC 2レポートをリクエストに応じて提供することができます。
しかし、個々のユーザーが自分自身で監査ログを取得する機能についての情報は公式文書には記載されていません。
まとめ
Padletは、特にSOC 2 Type 1認証とST4S認証を取得しており、一定レベルのセキュリティ対策が施されています。
しかし、ISMAP、ISMS、ISO 27017などの他の多くの国際基準については、公式文書に情報がありません。
セキュリティが重要な用途でPadletを使用する場合は、これらの点を考慮する必要があります。
システム側のAI規約はここまで安全に配慮されています。
しかし、だからこそ『扱う人間側のやらかし』という本当の危険性が際立ちます。
いくらPadletが『AIの学習には使いません』と約束してくれていても、現場の社員がボードの共有設定を間違えて『全体公開』にしてしまい、そこに機密情報をベタ貼りしてしまったら、AI以前の問題として世界中にデータが丸見えになってしまいます。
システムがどれだけ安全な規約を用意してくれていても、最後に情報漏洩を起こすのは常に『人間の操作ミス・リテラシー不足』です。
認証がSOC 2のみで、かつ強力なAI機能を搭載しているPadletを安全に社内で運用するためには、『これだけはやってはいけない』という現場へのセキュリティ教育をセットで行うことが、総務・情シス担当者様に求められる唯一の安全策です。
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