はじめに
近年、クラウドサービスの利用が急増しています。
企業や個人がデータをクラウドに保存し、さまざまなアプリケーションやサービスをクラウド上で利用することが一般的となっています。
しかしその一方で、クラウドサービスに関連するセキュリティインシデントやデータ漏洩のニュースも増えてきました。
このような背景から、クラウドサービスを利用する際のセキュリティ対策は、今や避けては通れないテーマとなっています。
今回は、クラウドサービスを安全に利用するための基本的なチェックリストをご紹介いたします。
チェックリスト
認証・アクセス制御
二要素認証や多要素認証は利用可能か?(参考: NIST SP 800-63B)
パスワードポリシーは十分に強固か?
アクセス権限の管理は細かく設定できるか?
データ暗号化
送受信データは暗号化されているか?(参考: HTTPS Everywhere)
ストレージ上のデータも暗号化されているか?
バックアップと復元
定期的なバックアップは取られているか?
災害復旧手順は明確に定められているか?
セキュリティ認証と基準
サービスはISMAPやISMSなどの認証を取得しているか?
サービスのセキュリティポリシーは公開されているか?
ISMAPについて詳しく知りたい方はISMAPの概要について解説を参照してください。また関連する認証については、SOC認証とは?やFedRAMPとは? クラウドサービス利用時にチェックしたいセキュリティ基準で解説していますので参照してください。
ログと監査
セキュリティ関連のログは取得できるか?
ログは一定期間保存され、必要に応じて確認できるか?
インシデント対応
セキュリティインシデントが発生した場合の対応手順や連絡先は明確になっているか?
サードパーティの評価
サービスは第三者機関によるセキュリティ評価や監査を受けているか?
データの取り扱い
データの保存場所や移動ルートは明確になっているか?
GDPRやその他のデータ保護法に準拠しているか?
最後に
クラウドサービスは、その利便性と拡張性から多くの企業や個人に利用されていますが、その利用に伴うセキュリティリスクも無視できません。
このチェックリストを参考に、自身のデータや情報を守るための適切な対策を講じることが重要です。
セキュリティは一度の取り組みだけで完結するものではなく、常に最新の情報やトレンドをキャッチアップし、継続的な対策を行う必要があります。
安全なクラウド利用のために、日々の運用や選択にこのチェックリストを活用してください。
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